家族との距離に迷ったときに思い出してほしいこと
昨日、ある「家族とのやりとり」がありました。
正解がわからなくて、どこまで距離をとればいいのか迷うような出来事。
大人になると責任や立場、血のつながりなどいろんなものが重なって、気持ちだけで動けなくなります。
「優しくしたい」
「でも、これ以上傷つきたくない」
その両方が同時に存在することもあります。
これは、カウンセリングの場でもよく聞く感覚です。人は誰でも関係を大切にしたい気持ちと自分を守りたい気持ちを同時に持っています。
どちらかが間違い、ということはないのです。
そんなやりとりのあと、少し気持ちが張りつめていた私のそばでまだ小さな子どもがわたしの様子を見て言いました。
「〇〇がいるから」
たったそれだけの言葉。
でも不思議と、胸の奥がゆるみました。
心理学的には、子どもは「誰かを安心させたい」「つながっていたい」という気持ちをとてもシンプルな言葉で表すことがあります。
守る・守られるというような大人と子どもという役割を超えて「今ここに一緒にいる」という安心をそのまま差し出してくれる存在でもあります。
カウンセラーとして日々感じるのは、人は「解決」よりも先に「安心して気持ちを置ける場所」を必要としている、ということです。
何が正しいかを決めなくても、結論を出さなくても、ただ気持ちを言葉にするだけで、心が少し整理されることがあります。
家族との関係も、親子関係も、白か黒かでは割り切れないもの。
距離をとることも、関わり続けることも、どちらも自分を守る選択になり得ます。
正解じゃなくていい。そのときの自分が、少し呼吸しやすくなる方を選んでいい。
もし今、
「こんなこと話していいのかな」
「誰にも言えないまま抱えているかも」
そんな思いがあるなら、カウンセリングは答えをもらうための場所ではなくて、気持ちをそのまま持ち込んでいい場所だ、ということを思い出してもらえたら嬉しいです。
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