「そっちが勝手に産んだんじゃん」と言われた日、言った日
こんにちは、くれたけ心理相談室 青森支部 桑山です。
今日友達と自分たちが反抗期だった時の話しをしました。
親になった今では子どもの立場も親の立場もわかって、不思議な気持ちになりました。
今日は私が反抗期の時に母に放った「そっちが勝手に産んだんじゃん」という発言について考えてみました。
親の気持ち
「そっちが勝手に産んだんじゃん」
胸に突き刺さるような言葉ですよね。
これまで一生懸命に育ててきた思いが否定されたようで、悲しくて寂しくて、少し怒りさえも湧くでしょう。
けれども、時間が経つと気づくことがあるかもしれません。
あの言葉は、親を傷つけたい一心で出たものではなく、「自分の存在を自分のものにしたい」という強い気持ちの表れだったのかもしれません。
反抗期は、子どもが親から自立していくための通過点。そのプロセスの中で、時に親の心をえぐるような言葉が出てしまうのだと思います。
子どもの気持ち
「そっちが勝手に産んだんじゃん」
そう言ったとき、本当は心の中がモヤモヤしているかもしれません。
自分のことを分かってほしいのに、いつも親に守られて、管理されているように感じる。
自分の人生は自分で選びたい。そう思うほどに、言葉が荒くなってしまう。
言いながらも、親を傷つけるだろうことは分かっている。
でも、そのときの自分には、他にどう表現していいのか分からないのですよね。
ふたつの気持ちが交わるところ
その日の一言は、親にとっても子どもにとっても忘れられない言葉になったかもしれません。
でもその裏側には、「もっと自分を理解してほしい」「もっと自分の存在を認めてほしい」という思いが隠れていたのだと思います。
反抗期はぶつかり合いの連続だけれど、その度にお互いの心が成長していく。
そしてきっと、いつかその言葉さえも「通り道だったね」と笑って話せる日が来るのでしょう。
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