非行に走っている子どもを持つ親御さんへ伝えたいこと

こんにちは、くれたけ心理相談室 青森支部 桑山です。

今回は、非行に走っている子どもを持つ親御さんに向けてお伝えしたいことを書きます。

お子さんの行動に悩み、戸惑い、どうしていいかわからない…そんな思いを抱えている方に読んでいただけたら嬉しいです。

 

まず、お子さんは「親を困らせたい」わけではありません

非行行動を見ると、「わざと反抗している」「親を困らせたいのだ」と思ってしまうかもしれません。

ですが、多くの場合、子どもの行動の裏には満たされない気持ちや深い寂しさ、怒りがあります。

  • 自分の気持ちをうまく言葉で伝えられない
  • 誰も自分をわかってくれないと感じている
  • 居場所がなくて孤独を感じている

こうした感情がたまって、非行という形で表れてしまうことがあるのです。

 

したがって、親御さん自身を責めないほしいのです。

「自分の育て方が悪かったのでは」と自分を責めてしまう親御さんも多いです。

でも、責めても状況が良くなるわけではありません。

むしろ、親御さん自身が疲れ果ててしまい、お子さんとの関係がさらにぎくしゃくしてしまいます。

まずは、親御さん自身の心と体を大切にすることを意識してください。

休むこと、相談できる人に話すことも必要です。

 

難しいかもしれませんが、子どもの気持ちに寄り添う姿勢を持つ

非行に走っている子どもに対して、親はつい「やめなさい」「何をしているの!」と叱ってしまいます。

もちろん危険な行為は止める必要がありますが、子どもの気持ちを理解しようとする姿勢もとても大切です。

  • 「最近、何か辛いことがある?」
  • 「本当はどうしたいと思っている?」

最初は答えてくれないかもしれません。

でも、「自分の気持ちを受け止めてくれる親がいる」と感じられることが、行動を変える大きなきっかけになります。

 

1人で抱え込まず、専門機関に相談するのも選択肢のひとつ

親子だけで抱え込むと、どうしても限界があります。

スクールカウンセラーや児童相談所、地域の子ども家庭支援センターなど、相談できる場所は必ずあります。

第三者が関わることで、子どもも親も冷静になれることが多いです。

 

非行は「親の失敗」ではありません。

むしろ、今が親子関係を見直し、つながりを深めるチャンスになることもあります。

「この子の気持ちをわかってあげたい」という親御さんの思いは、きっとお子さんに伝わります。

一人で抱え込まず、支援を受けながら少しずつ歩んでいきましょう。

このブログが、悩んでいる親御さんの力になれば嬉しいです。

投稿者プロフィール

桑山 美咲
桑山 美咲
認定心理士、精神保健福祉士、社会福祉士を所持しております。
「あなたに出会えてよかった」そう思っていただけるカウンセリングを心がけています。

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